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40代は転職できない?某転職サイトから読み解く転職を本当に必要としている人と市場のギャップについて考える。

転職市場は売り手市場

リクルートキャリアが2016年10月12日のプレスリリースで

9月の転職求人倍率を発表していた。

 

www.recruitcareer.co.jp

 

転職求人倍率が1.79倍と転職希望者にとっては現状、売り手市場である。

 

一般的に2020年の東京オリンピックまでは

転職市場は売り手市場が続くだろうといわれている。

 

doda.jp

 

また、DODAの2016年の市場予測の記事によると特にITエンジニアに関しては今後も企業からのニーズが高いと予想されている。

 

聞くところによると、未経験のITエンジニアを雇う会社も増えてきているほどニーズが高いのである。

 

このように転職市場自体は現に活性化してきている。

ただ本当に転職を希望している人と実際に企業が求めている人材に

ギャップがあるのではないかと疑問に思ったので、少し掘り下げてみようと思う。

 

企業が求める人材

企業が求めている人材はどのような人物像なのだろうか。

簡単にペルソナをまとめてみた。

 

・年齢 25歳

・社会人3年目

・関東在住

・有名大学出身

・前職はIT系サービスの営業職

・積極性があり素直で何事も主体性を持って動く

・キャリアアップを目指し転職活動中

 

このあたりが企業が欲しい人材像だろうか

実際このあたりの人間が企業の人材採用担当者からの話を聞いている限りは

ニーズが高い。

 

理由はおそらく下記のようなものが考えられる。

 

・即戦力として会社に迎え入れることができる。

社会人3年目というと社会にも慣れて来た頃で、

一通りのマナーや営業能力も前職の会社で学んできていると予想される。

単に会社が変わり、売るものや行う作業が変わるだけでその知識さえ身についてしまえば3ヶ月後には一人で仕事ができるようになっているだろう。

 

・年収を比較的安く抑えることができ、コストパフォーマンスが良い。

企業側の目線になるが、一般的に社会人3年目というと第二新卒という部類にカテゴライズされることが多い。

また、転職者に関しても一から出直しというようなモチベーションをもって転職に臨んでいる事が多いので、

「最初はこの年収だけど頑張ればお給料が上がっていくよ」

など何かしらの理由をつけて低い年収で合意させ採用することが比較的しやすい。

実際にパフォーマンスが高い人材であれば給料は上がっていくだろうが、

期待外れである場合は低い給料で据え置きにできる。

 

・まだ自分の仕事のスタイルが確立していないので企業色に染めなおしやすい

よほど尖った人材を採用する方針でない限り、比較的素直であることが多い。

なぜなら大体の人が転職するのが今回が初めてという人物が圧倒的に大多数で、

判断軸が 前職の会社しかないことや、一からやり直しというようなモチベーションで入社しているので、言われたことに対して、まずは疑問を持たずやってみようと思いながら仕事を行うだろう。

そして徐々にその転職先の企業文化に触れ、染まっていく。

 

まとめると、即戦力で素直に言うことを聞きやすくさらにコストパフォーマンスがよいとされている人材が企業からは求められやすいといっても過言ではない。

実際に転職を行いたいと切実に希望している人材は40代以上

企業の欲しい人物は上記で紹介したが実際に転職を行いたいと切実に希望している人材は一体どのような人が多いのだろうか、

某転職サイトの検索キーワードランキング一覧で面白いものを見つけた。

f:id:kiraboshikyo:20161015210538p:plain

 

なんと40代と50代の検索が断トツに多いのである。

さらにこの順位は1年以上1位と2位の順位が入れ替わっているだけでほぼ不動の検索キーワードなのである。

 

こから推測できることは

40代と50代の比較的年齢が高い層は転職を常に考えており、

常に検索をかけ、自分の年齢でも採用してくれる企業の求人がないか探しているのである。

企業の求める人材と本当に転職をしたい人材にはギャップがある

以上の事から考えられることは企業が求める人材は即戦力で伸びしろのある人材を求めているが、実際に40代や50代といった人材は即戦力や伸びしろといった総合的な観点から判断すると採用を敬遠されやすい傾向にあるという仮説がたつ。

なぜこのようなことが起きてしまっているのか

本当に40代や50代の転職希望者が敬遠されやすいのだろうか。

すこし考えてみよう。

 

厚生労働省が発表している平成27年転職者実態調査によると、

事業所規模別に見ると、「転職者を優先して採用したい」では、おおむね、事業所規模が小さ いほど事業所割合が高く、「新規学卒者を優先して採用したい」では、おおむね、事業所規模が 大きいほど事業所割合が高くなっている。

 との調査結果がでている。

 

このことから、大企業であればあるほど人材に余裕があるので、自分の会社に適した人材に教育できる真っ白な新卒を好み、中小企業は人手が足りていないので即戦力になりうる転職者を好んでいることがわかる。

 

転職サイトに登録している40代や50代は自分の理想とギャップに気づいていない

 

こうした所から推測できることは、転職サイトに登録している40代や50代の年齢になると、圧倒的に弱者なのである。

冒頭で説明させていただいていたが、webサービス等が社会で台頭してきており、そのニーズが高まっている昨今、自分の市場価値を正確に把握できていない人が多い事がわかる。

 

つまり、高望みをしてしまっているのである。

 

また、転職サイトに求人を出している企業は採用にコストを回す余裕があるので、中小企業のなかでも比較的資金面で余裕のある会社だろう。

 

比較的面接に人が集まりやすいその中で、戦わなければいけない。

 

何か専門的な仕事内容や実績が無ければ年齢という壁により、20代の人材には劣ってしまうだろう。

 

とはいえ40代以上は厳しい時代を生き抜いてきている。

 

バブルの崩壊やリーマンショック の時代を40代以上の方々は生き抜いてきている。

 

それなりに仕事もこなすだろう。

ただ、企業としてもなかなか採用しにくいのも事実である。

 

その現実の中で生き抜くために

 

転職サイトに登録する事をおすすめするが必ずしも転職サイトで応募する必要はない。

 

転職サイト以外でも仕事は探すことができる。ハローワークやアナログな方法ではあるが、直接企業へ電話するなど方法は様々である。

 

転職サイトで希望の求人を探し、その仕事に類似した会社を自分で探すことをおすすめする。

 

実際に何人もそのやり方で採用された方を見てきている。

 

求人を出していない会社程、人を探しているのである。

 

転職サイトでなかなか転職できない人はこちらのやり方で転職活動を行ってみるのも良いかもしれない。

 

全く違った景色が見えるだろう。

 

そういう熱意に人は心を打たれる。